木のはなし

木の性質
主に家を造るときに針葉樹は使われます。
◆心材と偏在の違い◆

 生きている樹木は木の中心から成長していくと思われがちですが、実は毎年木の外側が生長し、大きくなります。木を輪切りにしてみると年輪に気がつくと思いますが、それを良く見ると、中心の方に赤や茶色の色のついた「心材」部分があり、外側には白い「辺材」部分があります。辺材部分は根から吸い上げられた水や養分を枝や葉へ運ぶ働きや、葉で作られた栄養を根に運ぶ働きを持っていますが、古い順に細ぼうが変化して色のついた心材に変わっていきます。心材は腐りにくい性質を持っていて、家を造るときの土台などに使われます。


針葉樹と広葉樹の違い◆

 樹木は、針のように先がとがった細い葉を持つ針葉樹と、円形や手の平形の葉をした広葉樹の二つに分けられます。針葉樹には、スギ、ヒノキ、マツなどがあり、主に家を造るときの材料として使用されます。広葉樹には、ケヤキ、サクラ、キリなどがあり、主にタンスなどの家具を作るときの材料となります。一般に針葉樹は材質がやわらかく、広葉樹はかたい材質を持っています。


主に家具などを作るときに広葉樹は使われます。
心材と辺材

木の性能

◆湿度を調節する働きがある◆

 日本の夏は温度が高いうえに湿度も高いので、大変蒸し暑く感じます。特にコンクリートの建物の中では湿度が下がりにくく、住み心地が悪く感じます。その点、木造の室内では湿度が上がると木材が水分を吸い込み湿度が下がります。また乾燥してくると、水分をはき出し常に60%前後の湿度に調節してくれます。この湿度はダニやカビやウイルスが発生しにくく、人間がもっとも快適に過ごせる湿度でもあります。



◆温まりにくく冷めにくい◆

 コンクリートの家では冬になると足がとても冷えますが、木造の家ではそんなことはありません。木の床には温かさを保つ力があり足が冷えにくいのです。木材はその成分自体が熱を伝えにくいうえに、細胞の隙間が多くたくさんの空気を含んだ構造となっているので、急に熱くなったり冷たくなったりしないのです。温かさを保つ力はコンクリートの10倍、鉄の200倍にもなります。
湿度調節のイメージ
◆加工しやすい◆

 木工工作を体験したときに感じたことがあると思いますが、木材には加工しやすいという優れた特性があります。木材は軽くて強いだけでなく適度にやわらかいので、切る、削る、釘でとめるなどによって、簡単に形を変えることができます


加工しやすさのイメージ

いろいろな木
針葉樹
針葉樹
マツ  アカマツ、エゾマツ、カラマツ、クロマツなどがあり、木造建築の梁、桁、鉄骨・鉄筋コンクリート建築の下地材(したじざい)※3パルプ材にと、広く使われています。
ヒノキ  日本を代表とする木材で、丈夫で、腐りにくく昔から神社やお寺の柱などの構造材(こうぞうざい)※2から造作材(ぞうさくざい)※1まで広く使われてきました。温泉地ではヒノキで作ったお風呂もたくさんあります。
スギ

 日本で1番生産される木材で、柱や天井材、造作材、下地材などに使われています。世界遺産としての屋久島のスギは、特に有名です。

ベイマツ  アメリカ、カナダから日本に1番多く輸入されている木材で、梁、桁、合板、下地材、パルプ材など幅広く使われています。
広葉樹
広葉樹
サクラ  春に花を楽しませてくれるサクラは、木材としても楽器、家具、彫刻など広く使われます。また、ヤマザクラの皮からは喉の薬がとれ、燃やした煙でハム、ソーセージなどの燻製を作ることもできます。
カシ  国産材で1番堅くて重いもので、炭の原料、枕木、農機具、大工道具などに使われています。
ゴム  樹液がタイヤ、天然ゴムの原料だけでなく、木材としても造作材、家具材として東南アジアから輸入されています。


※ このほかに針葉樹では国産のツガ、モミ、ヒバ、輸入材としてエゾマツ、ベイツガ、ベイモミ、ベイヒバ、 ホワイトウッドなどが有名です。広葉樹では国産材のキリ、クリ、ケヤキ、タモ、ブナ、輸入材 としてカリン、チークラワンなどが有名です。

※注1 造作材とは住宅の出入り口のしきい、かもいや窓の枠などの人の目に触れる場所に使う木材をいいます。
※注2 構造材とは木造建築の骨組みとしての柱、梁、桁といわれる材料のことをいいます。
※注3 下地材とは造作材と違い、家ができ上がると直接は見えません。ベニヤや石膏ボードを釘などで 止める下の木材になります。



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